鉄道模型のレイアウトを作る

鉄道模型はレールの上にのせて眺めて楽しむ事が出来ると同時に、自走させて楽しむ事が出来るなどの魅力を持ちます。

鉄道模型の魅力を最大限に引き出してくれるのがジオラマであり、自然の風景の中を走らせる、街の中を複数の車両が平行に自走する、逆方向に自走させて駅を通過するシーンをビデオカメラで撮影すれば、模型の醍醐味を最大限に引き出してくれます。そもそも鉄道模型にはZゲージを初め、NゲージやHOゲージ、Oゲージなどの規格があるのが特徴で、いずれも実物車両を匠の技で表現しているためリアル感があるなどの特徴を持っています。

ジオラマを作る流れの最初は、レイアウトを考える事で、適当なサイズの紙の上に鉛筆などを使って配置図を書き上げる、もしくはベニアなどの合板の上にスケッチを行ってレールをどのように敷き詰めるのかを書いておく、レールの周りには山やトンネル、建物などのパーツを配置しておいて、必要なパーツを手作りする、若しくは購入して進めるなどの流れになります。レイアウト図が完成した後は、レールを土台の上に固定しながら繋げて、レールの周りに製作を行ったパーツ類を配置する、最後にレールとパワーパックを接続すれば準備完了です。

勾配調整

鉄道模型の魅力は、実際の風景に似た情景を再現するジオラマにレールを敷き込み自分の好きな車両を走らせる事です。街並みであったり、海岸や山岳などバリエーションは豊富にあります。レールを敷き込み走らせるにも、平坦な部分だけでは迫力に欠けるので、勾配を付ける作業をする事があります。

しかし、注意点としてはあまり強い傾斜を付けてしまうと車両が登れなくなってしまいます。模型つくりをする過程で必ず試運転をしながら確認する事が重要で、全てが出来上がってから失敗してやり直しとならない様にする必要があります。鉄道模型の勾配を考える流れは、車両の編成によっても違ってきます。4両程度であれば多少無理があっても良いですが、5両以上となれば話は別です。

車輪には摩擦係数があり坂道には弱いため、傾斜率は5%以下に抑える方が望ましいです。これは、1m進んで5cmの高低差がある事です。この傾斜率は実際の鉄道車両では有り得ない急坂ですが、模型なら何とか頑張れる限界数値です。坂道を作る上で重要なのは、勾配以外にも緩和傾斜が必要な事です。実際の鉄道でもいきなり坂になって登り始める事はありません。鉄道模型の場合は、継ぎ目部分でレールが傾かないようにする事が大切です。